沖縄「組踊」 ― 2012-04-01 18:13
本日は、先日の「琉球芸能 江戸上り」の繋がりで
世田谷パブリックシアターにて沖縄「組踊」を観劇しました。
沖縄芝居実験劇場『組踊―伝統と創作―』
http://setagaya-pt.jp/theater_info/2012/04/post_270.html
当時の中国大使「冊封使」歓迎のために「能」を参考に創られたそうで、
雰囲気は能と歌舞伎の中間、みたいな感じでした。
1本目は「道成寺」が元になってる組踊『執心鐘入』。
道化役のネタや所作とかで京劇と同じような点が
結構あったりして興味深かったです。
やっぱり同じアジアの文化なんですねぇ・・・
2本目は2010年に書き下ろされた新作組踊『花の幻』
お話としては沖縄戦で何もかもが失われる中、
芸能の火を絶やすまいとした玉城盛重氏の物語。
状況は全然違うのですが、伝統芸能に携わっている者としては
(しかも中国芸能を日本で・・というマイナーさも相まって)
ものすごく身につまされる思いで^^;
感慨深いものがありました。
日本の芸能は全般的にゆったりしていて「組踊」も同様なのですが、
僕のイメージだと中国の芸能は京劇に代表されるように
ハデハデ、キレキレ、ジャンジャンみたいな感じなので
「冊封使」的にはどうだったんだろうなぁ・・・と思ったり^^
しかし、沖縄からはるばる来て東京公演を行うというのは
本当に大変なことだと思います。
制作の立場としては、それだけでも頭が下がります(汗)